カレーの学校
記録写真家ジンケ・ブレッソンによる写真。カメラを片手に世界各地をめぐりながら、「カレーとは何か?」を探る旅の記録です。
Q. カレーの思い出を教えてください。笑える話、泣ける話、怒れる話、どうでもいい話、なんでも。集まってきた物語の数々を紹介しています。
水野仁輔が制作中のカレー本について語るプロジェクトです。著者の本音を語ります。ラジオやトークイベント、記事などなど形を変えて実施。いつか「カレー本について語るカレー本」を出版できたらいいなぁ。
水野仁輔が日常生活のふとした体験の中から、カレー活動のヒントになりそうなものを見つけて、思いのままに綴っています。日記みたいなもの?
「同じ授業は二度としない」がモットー。通学制『カレーの学校」で行われている、一風変わった授業の内容をレポートしていきます。
インド・オールドデリーにあるビーフニハリ専門店を訪れたのは、早朝6時。この時間から仕込みが始まるという情報を得ていたからだ。 眠い目をこすりながら店に向かうとコックと従業員が仕込みの準備をしている。路上に面した店の扉は開かれ、店頭に立てば目の前にある大きな鍋がすべて覗ける状態だ。 そこから6時間、僕は仲間と仕込みの一部始終を見届けた。鍋の口がふたで密閉されたのは12時。店のシャッターが閉じた。 夕方5時、シャッターが開かれるとあっという間に人だかりができた。開店を待つお客
インドの市場の片隅で、チャイを飲んだ。 紅茶葉とスパイスとミルクと砂糖を一緒に煮出して作るこのドリンクにも、いろんな調理法がある。あのとき、あの場所で、「そーか、その順もありなのか」と感心したことを思い出す。 ゴールがおいしいチャイになれば、道筋は問わない、ということなのか。 そして、後々、あの光景を振り返るとき、いつか誰かに言われた言葉を思い出す。 「目的のための手段に溺れるな」 今でも自分は、手段に溺れるカレー作りと向き合っている。手段に溺れるのは楽しい。もはや「目的
インド・コルカタに行くと必ず訪れるレストランがある。 その店は、必ず1階は満席なので、2階へ上がる。 空いた席に座ると店員が大きなお盆に小鉢をずらりと並べてやってくる。好きなものを選び、自分のテーブルに置き、食べる。 会計の仕組みがどうなっているのかは知らないが、お金を払って店を出る。 あるとき、2階席の奥にある調理場をのぞいてみた。 突き当りには長テーブルがひとつ。その上にあの小鉢たちが並んでいた。 2階建ての家の1階にはカラの器と仕込みを終えた鍋。2階には盛り付けられた
インド・オールドデリーにあるニハリ屋は、水牛の煮込みを12時間かけて作る。早朝5時。薄暗がりの中で仕込みが始まる。鍋に順繰りに素材を投入。ひたすらかき混ぜ続けること6時間。昼前に鍋のふたは閉じられた。 6時間の間、鍋の前に立って取材と撮影を続けた。不思議と疲れは感じなかった。「開店時間に戻る」と言って、一度、その場を離れた。 6時間の間、炭火をかき出した熱源はとろ火で加熱を続けてくれる。夕方5時が近づいてくると店前に人だかりができていた。おいしいビーフニハリができあがった
高校卒業後、大学入試に失敗のため1年浪人することとなり…。 某予備校に通うことになったのですが、その1年間、毎日カツ(勝つ)カレーを食べました(笑) おかげさまで無事?大学にも合格!そこからカレーと人生が切っても切れなくなったようです。 ちなみに水道橋の予備校で、今はなくなってしまいましたが、この予備校の裏に家族経営の小さなカレー屋さんがありました。 そこのウインナカレーが大好きでしたが、ここも今ではなくなってしまったようです。残念! →毎日カツカレーとは過酷な日々ですね
東京スパイス番長のメンバー(シャンカール・ノグチ、ナイル善己、メタ・バラッツ、水野仁輔)でチェンナイへ行き、ミールスを食べた。 4人で同じ注文し、4人の前に同じ大皿が置かれ、4人で同時に食べ始める。でも、4人それぞれが違う味を味わっている。 何を選び、どれと混ぜ、どのくらいを口に運ぶかは4人バラバラだからだ。南インドの定食(ミールス)は、それが楽しい。 (ジンケ・ブレッソン)