カレーのヒント
カレーのヒント 070:ボブディランのおかげです
新刊の制作真っ最中のため、年明けから撮影地獄&執筆地獄が終わらない。
2つの意味で春が待ち遠しい。
昨年末にいいものを見つけた。
「Theme Time Radio Hour」である。
ボブディランがラジオ番組を持っている(持っていた?)ことは聞いていた。ふと検索してみると、なんと、アーカイブが聴けるじゃないか! 聞いてみると好みのオールディーズオンパレード。ナビゲーションはボブディランの渋いだみ
カレーのヒント 070:発見・発明・発見
今年もいろんな発見や発明をしたなぁ。
なんといっても「ふたして煮るだけでおいしいカレーができること」を発見したのは大きな出来事だった。そこから煮込みの不思議さを考え続け、試作をしまくって、「ハンズオフカレー」という新しいスタイルを発明した。来年の新刊でハンズオフカレーを徹底的に追求するべく制作を進めている。
最近になって、ひょんなことからビリヤニ本を監修することになり、改めてビリヤニという調理
カレーのヒント 069:「カレーの金言」をもう一度
あなたにとってカレーとはなんですか?
この20年以上の間、僕自身が幾度となく聞かれてきたこの問いをカレー店のシェフに投げかけ始めたのは、10年ほど前からのことだ。当時、シェフからいただいた言葉を「金言」としてコースターに活版印刷し、取材内容を印刷した紙を同封して「カレーの金言」というアイテムを作っていた。
いつか、100個の金言がたまったらどこかに小さな会場を借りて個展でもやりたいなぁ、なんて
カレーのヒント 068:ここ一番、頼りにするもの
新刊の撮影がひとまず1冊分、終了した。
集中力を切らさずに最後まで駆け抜けられたと思う。今回の新刊でも新しいことに挑戦できた。終えた、と言ってもレシピの調理撮影が終わったにすぎないため、ここから原稿を書いたり構成を考えなおしたり、とやることはたくさんある。完成に至るまで半分も終わっていないような状況だ。
昔から撮影現場での僕を支えてくれるのは、BGMである。10年以上前から、撮影日のBGMは自
カレーのヒント 067:新刊撮影前夜に
来年の新刊が何冊も同時進行している。
そして、明日から1冊目の撮影が始まる。
いくつものプロジェクトが同時進行しているときに頭の中を切り替えるのは、割と得意なほうだ。そうでなくてもレシピ本の撮影が近づいてくるとさすがに10日や1週間を切れば、頭の中は目前に控えている本のことでいっぱいになる。
音楽を聴いていても、自転車で走っていても、部屋でくつろいでいても、誰かと一緒にいても、別の作業をして
カレーのヒント 066:Check your ego at the door.
いやぁ、久しぶりにWe are the worldのメイキングドキュメンタリーを見た。たまに見たくなる。1時間くらいあるけれど、いつも見入ってしまう。日本語訳のテロップがついたナレーションを読みながら。
アーティストが次々とスタジオに入ってくるシーンで、ナレーターが言う。
「ドアの前でエゴを捨てろ」
「Check your ego at the door.」と言っているように聞こえるけれど、
カレーのヒント 065:THE BAND THE CURRY
THE BANDのドキュメンタリー映画を観た。
何日も前に観たのにいまだにTHE BANDのブラウンアルバムの曲たちが頭をグルグルと回っている。
ロビーというメンバー目線のストーリーだから、他メンバーの目線からだとまた別のTHE BANDがあるのだと思う。ともかく、面白かった。色々と考えさせられるシーンや証言はあったけれど、ライブのステージに催眠術師を呼んだくだりは面白くて、観ながら思わず声を
カレーのヒント 064:監修、監修、監修……
監修という仕事はできる限りしないことにしている。
なんというか、自分らしくないと思っているからだ。たとえば、カレーの本を1冊作るとき、僕は自分ですべての原稿を書き、すべてのレシピを考え、すべての料理を作りたい。誰かにまかせたくはないのだ。それが僕のやりたいものづくりだから。監修という言葉には、なんとなく“自分では直接動かない”とか“最後まで責任を取らない”みたいなイメージが付きまとう。誤解もある
カレーのヒント 063:スープカレー愛
1年ぶりに札幌を訪れた。
大好きなスープカレーを何軒もはしごした。そして、改めて思ったことがある。スープカレーは日本を代表するオリジナルカレーだと思う。そして、そんなスープカレーのことを他の誰とも違う角度から僕は魅力的に感じている。この目線は僕にしかないものだろうし、僕にしか感じられないスープカレーの魅力があるとも思う。
おいしいなぁ、スープカレー。
東京に戻っても余韻は続く。余韻のはじっこ
カレーのヒント 062:「らしい原稿」執筆恐怖症
何年ぶりだろうか。
料理雑誌『dancyu』で原稿を書かせていただいた。なんでも30周年記念号だそうで、あ、そういうことであれば、僕が最後に原稿を書いたのは、20周年記念号のときだったのかもしれない。いや、もう少し最近かな。とにかく、何かの記念号でゆかりのある執筆陣が勢ぞろいするから、ということで『ブレイクス』というお店について書かせていただいたのが最後の記憶だ。
今回もそうだった。30周年で