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カレーのヒント 052:カレーリーフを植えに行く

カレーリーフの種が136粒、届いた。沖縄・名護の農家さんからだ。届いたらすぐに鉢にまいてほしいとメッセージがあったから、あらかじめ準備していた100個の鉢に土を入れて種をまき、水をかけた。さて、どうしたもんだろうか。

カレーをおいしくしてくれるこのハーブ(葉)は、昔はなかなかフレッシュな状態で手に入らなかったが、最近は、苗木が売られるようになった。僕は10年ほど前から自宅で栽培を始め、春に株分けしては欲しい人にあげるという活動(?)を続けている。とはいえ、さすがに100鉢を手にしたことはない。さて、どうしたもんだろうか。

その昔、カレーリーフが順調に育ってきたころ、何か面白いことはできないか、と友人とアイデアを絞り出したことがある。プロジェクト名は、「カレーリーフを植えに行く」。東京都内の某所にカレーリーフを勝手に植えてしまおうというプロジェクトだ。どこに植えたカレーリーフが最も元気よく育つのかを観測し続ける。たとえば都内10か所に植えて定期的に仲間内でレポートをして、「あの場所は意外といいんだな」とか「ここはもう枯れそうだ」とかやるのだ。

数年たったら、いつのまにか大きな木になっている場所も出てきたりして、そうしたら、「カレーリーフを摘みに行く」のもいいかも、と大いに盛り上がった。もちろん、植えるのも摘むのも違法である。だから実行に移すことにはなかった。現実的に考えて、カレーリーフを育てたい人に配って、それぞれの自宅で栽培してもらえればいいんじゃないか、というところまで話が進んで、そのまま放置される結果になった。

何かを思いついたら、名前を付けて立ち上げる。自分のサイトを見てみると、「2013/02/01」の日付で「カレーリーフを植えに行く」というプロジェクト名が投稿されている。今から7年半ほど前である。プロジェクトの説明欄には、1行だけ。「咲かぬなら、咲かせてみせよう、カレーリーフ」と書いてある。我ながらテキトーにもほどがある。なんの策もないことの証明だ。でもそのまま放置される場合は、その後、実行に移すほどのアイデアが出てこない場合である。僕にはそんな未遂のプロジェクトが100以上あって、それらを見るといつも自分のアイデアの乏しさに情けない気持ちになる。

今回、カレーリーフの鉢を手にしたタイミングで「カレーリーフを植えに行く」プロジェクトを思い出し、再開してみることにした。ひとまず、カレーの学校卒業生の中で、カレーリーフの栽培に興味のある人たちに声をかけた。無事、100鉢から芽が出たら、どこかのタイミングで配ろうと思っている。その後は、それぞれの自宅で栽培レポートを共有する。そこまでは、7年以上前に思いついたままの行動だ。

そして、今、僕にはそれ以上のアイデアがやはり、ない。情けない。別に僕はカレーリーフの魅力を届けたいとか、カレーリーフを普及したいとかいう気持ちはない。カレーリーフをモチーフに誰もしたことがないような取り組みをしてみたい。誰とも違う方法でカレーリーフの栽培を楽しんでみたい。そう思っているだけだ。だからこそ、アイデアが必要になる。ない頭をひねっても何も出てこないだろうから(事実、7年前から成長がないわけだしね)、ひとまず動き出してみることにしたというわけ。

カレーリーフとは全く別に、今年になって急激にハーブ全般に興味が出てきた。ため、今月、「ザ・ハーブズメン」というハーブ料理チームを結成した。このメンバーを絡めて何かをするのもいいかもしれない。カレーリーフ(葉)もハーブの仲間なわけだし。ま、ともかく今後のことは、やりながらみんなで考えていくことにしよう。

(水野仁輔)

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別名“カレープレーヤー”養成所。入学すると50人の仲間(同級生)に出会える。授業に出るとカレーの未知なる魅力に翻弄される。卒業すると500人以上の仲間(卒業生)ができる。つまり楽しい日々はずっと続く。そして校長の僕は取り残されてちょっぴり寂しくなる。そんな学校です。水野仁輔

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