カレーの授業:第24期 6限目
名古屋での最後の授業は、「あの人に聞く、儲かるカレー店の作り方」
幻の名店〝ガネーシャ〟元オーナーシェフ、現庭師で名古屋スパイス番長のガネさんが、満を持してのご登場です。
ガネさん、10万円払ってインドに
ガネさんこと、豊嶋光男さん(以下:ガネさん)がカレー屋さんをしたくて初めてインドに渡ったのは23才の時、今から39年前の事。当時の名古屋には、インド料理屋は1件しかなかった時代。
●⇨ガネさんの名言
○⇨解説
●デリーで、ポツン
○お世話してもらう予定の謎の?インド人に10万円払い、早速騙されてしまうガネさん。デリーに到着も〝ポツン〟と独り。寂しさのあまり日本人のいる新興宗教に入会、しかしそこでの縁でシェフの仕事が見つかる。
●自灯明
○お釈迦様のお言葉、〝己を頼りに生きる〟インドで生き方を見直すきっかけに。
●インドってインド人がいなかったら良い国だなー
○1年半に渡るインド修行後のガネさんのインド感。
ガネさん、500万円貯めてカレー屋に
26才で帰国、店舗物件の権利金に1600万円必要だった時代。2年間期間工などで500万円貯めていよいよ名古屋の原宿、本山にてオープン。
●失敗したら、またゼロから始めるだけ
○これぞインドマインド!?
●1年間は自分の給料を持って始める
○儲けが出るまで、数年かかるのが普通。
ガネさん、バブルで儲かるお店に
お店のお客様に合わせて、欧風とインドカレーの両方をメニューに出したり、同じビルの方の打ち合わせにコーヒーチケット販売、パーティー会場のケータリングもする。休みはないが、お金は貯まる。借入金は6年で返済。
●利益がオーナーシェフの技術料
○とんでもなく手間のかかる仕込みでも、最後まで手は抜かなかった。自分自身との戦い。
●仕入れ業者を大切に
○必ず自分の目で見て仕入れ、自分が動く事で減価率も下がる。
●77年とちょちょ
○書家、榊莫山さんの作風(ちょちょっと書いた風)には77年分の鍛錬があるのです。ガネさんのカレー作りも然り。
ガネさん、45才で現役引退に
洋食の世界で言われているという〝コック45〟の言葉通り、体力が衰える(コック:5×9=)45才でお店を閉店に。
●お金と幸せと信用はコツコツ
○どれも失うのは一瞬ですよ。
水野校長のインタビュー力で引き出された、名言たっぷりのガネさんのお話からは、17年続いた名店ならではの自信と技術の大切さを教わりました。水野校長著の〝まぼろしカレー〟のガネさんレシピ、ビーフと玉子のカレーも絶品ですが、ガネさんの作るサモサも絶品ですよ。