カレーの実験 041:【第1回 メスティン ハンズオフカレーの実験レポート】
2021年 6月 6 日(日)
場所:AIR SPICE
メンバー:カレーの学校7期 TARO.F KAZUE.T NAO.S
作成者:NAO.S
コンセプト
山やCAMP好きの3人組でグループを結成。アウトドアを楽しむための美味しいカレーを追求すべく、メスティンの自動炊飯手法を使って、食べたいカレーを見つけていく実験室の様子をレポートします。軽量化してザック1つでキャンプや登山に出かけたい、外遊びでも美味しさには貪欲でいたい、PCログオフしたらベランダで小さなアウトドア空間を楽しもう。ONでもOFFでも、自分ぴったりな、片手で持ち運べるカレーを見つける旅に出よう。右手にメスティン、左手にビールを。Carry the Curry !
5か条
1. メスティンを使った、美味しいハンズオフカレーを見つける。
2. 固形燃料1個で完成する、1人前のカレーを作る。
3. 各々が思う旅の中で、そのカレーを味わう。
4. 情報配信する。
5.カレーと一緒に旅をする。遠出することが旅とは限らない。
今日のLABの様子
1.AIR SPICE 特別号「入れて煮るだけ! ハンズオフカレー・チキン」のカレーを作る。
2.メスティンを使い、火力は固形燃料1個を使用する。
3.レシピにあるトマトとオニオンは、生、ドライ、パウダーを使う。
4. 3以外の条件は同じにした時の仕上がりを比較する。
※ミントは、フレッシュとドライを使用しパウダーにはしない。
材料(メスティン1個用:1人分)
・ハンズオフカレースパイスキット
(パウダースパイスAとB)1/4袋ずつ
・鶏もも肉 100g
・玉ねぎ (生50g ドライ&パウダー4g)
・トマト (生40g ドライ&パウダー4g)
・ミント(フレッシュ&ドライ)
・ココナッツミルク 25ml
・植物油 10g
・塩 2g
・水 40ml
自家製ドライ玉ねぎについて
淡路島の玉ねぎ:左右それぞれ1個分をドライにしたもの。右は、ドライにしてさらにフライパンで炒ったもの。今回は、左を使用。パウダーは、この玉ねぎをミルサーにかけた。
着火1回目
A:生トマト&生玉ねぎ
B:生トマト&生玉ねぎ(生マサラ)
C:ドライトマト&ドライ玉ねぎ
D:トマトパウダー&玉ねぎパウダー
※A&B・・フレッシュミント C&D・・ドライミントをそれぞれ使用した。
※玉ねぎのドライとパウダーは、自家製のもの
※ドライトマトは、市販で無塩のものを使用した。
↑生マサラ・・・あらかじめ全部の材料を混ぜておく
固形燃料
•1個30gで燃焼時間は、20〜25分
※パッケージ記載
メスティン
•Mサイズ 2個
•小さなサイズ ダイソー 2個
なるべく条件が同じになるように、AとB、CとDでメスティンの大きさを揃えた。
メスティンの中の様子
左からA→B→C→Dの順番。レシピ通りの順番に具材を入れた。CとDは殆ど見た目は同じ。
結果
AとB:味の違いは僅差?底も焦げずに美味しく出来た。
出来上がり
A
B
CとD:焦げた。水分はほぼ飛んで、味はほぼ一緒?ただし別料理に変化し、タンドリーチキンとして美味しくいただく結果となった。
焦げた理由として考えられたのは、圧倒的水分量の足りなさ。
固形燃料で加熱している間に水分がなくなり、その後も加熱を続けたので焦げてしまった。
反省:
生トマト、生玉ねぎを、ドライやパウダーにしたときの重さを計算して、失った水分の重さを加えていなかったこと。
着火2回目(リベンジ編)
A ,B ,C,Dの着火前後で、重さを測定していた。その重さから足りない水分量を予測して計算した。結果、CとDに100mlの水をプラスしたE(ドライバージョン)、F(パウダーバージョン)再チャレンジ。
工夫ポイント
レシピでは、玉ねぎ→パウダースパイス→もも肉→トマトの順になっているが、パウダーが一番底になると焦げやすくなるのではと思い、鶏ももの後に、スパイスや玉ねぎ、トマトなどを重ねることにした。
材料の変更点(EとF)
玉ねぎ8g、トマト8gに変更
水を100ml追加
結果:E(ドライ)と F(パウダー)
※蓋を開けると、見た目が異なる2つのカレーが完成。
※ドライは、玉ねぎやトマトの食感が楽しめた。パウダーは、旨味が均等に広がるのか、まろやかな美味しさを感じた。好みも出ると思うが、2つともそれぞれの良さがあってすごく美味しいカレーが出来た!
メスティンカレー:着火前後での体重測定結果
E:ドライ玉ねぎ&ドライトマト
291g → 196.4g
F:玉ねぎパウダー&トマトパウダー
290.6g →190.7g
※メスティンを引いたカレーの重さの変化
まとめ&次へのポイント
1.ドライやパウダーは水分量を適量に調整できれば、固形燃料一個のハンズオフで、美味しくなる。
2.ドライは素材の味や食感が引き立ち、パウダーは全体にまとまりがある美味しさを感じた。
3.ザック1つで出かけたい軽量化したい時、調理に時間をかけられない忙しい時などにもすごく良い。自家製パウダーや乾燥野菜を作る楽しみも味わえる。色々応用していきたい。
4.材料の総重量と加熱時間(固形燃料1個)のバランスの最適を見つけていく。
5. ポケットストーブに火をつけるだけの手軽感があり、複数のカレーが一度に作れる面白さがある。これからも色々な食材でチャレンジ!
to be continued…