カレーの思い出 271:消えたグリンピース

カレーの思い出といえば、僕にとってそのひとつは、グリンピースです。
20年くらい前までは、カレーにはグリンピースが入ってませんでした? 給食のカレーと、家のカレー。僕が保育園から小学校低学年までは、カレーには必ずグリンピースが入っていて妙に密度が高くて苦いその玉を僕はよけて食べていました。でも親や先生に叱られるので、我慢して飲み込んだり、ルーだけ食べてごはんの下に隠して残したり。「今日あんまり食欲ない・・・」なんて演技しながら炊飯器に戻そうとすると母親に必ず「グリンピースでしょ」とごはんをめくられました。当時は親ってやっぱりすげーな、と思ってましたが、普段おかわりする子供が体調の悪い様子もなく突然白飯だけ残したら誰でも気づきますね。
きっと他にも大勢反対派がいたのでしょう、僕が3年生か4年生になる頃には、給食のカレーからグリンピースが消えました。そのことを母に力説し、家のカレーからも排除してようやく一点の曇りなくカレーが好きだと言えるようになった気がします。
その十数年後、大学の受験勉強でファミレスに通うようになると、青豆のサラダを好んでよく注文しました。でも、今でもカレーには入れません。あ、豆のカレー全般がいやというわけではありません。グリンピースも、しっかりふかして潰して皮を取り除き、他の豆と組み合わせればもしかしたらおいしいカレーになるのかもしれませんね。

→入ってました! 給食のカレーにグリーンピース。嫌いでした。グリーンピースを噛まずに飲み込みながらカレーを食べました。懐かしい。ん? グリンピース? グリーンピース? どっちだろう。(水野仁輔)

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