カレーの思い出 260:ホテルのカレーのごとき一品
先日実家に帰る用事があり、母親からご飯をどうするか聞かれたのでカレーをお願いしました。実に20年近く食べていないおふくろカレーに期待しつつ実家へと向かいました。家に入るとカレーの香りが。うちのカレーこんな香りだったかな? はて? なんと、出てきたカレーは牛すね肉を赤ワインで煮込んだホテルのカレーのごとき一品。
しかもルーではなく、小麦粉とカレー粉をいためて作ったとのこと。なんならブイヨンも作ってみたそうで。まさか母親のカレーが変わっているとは思わず、20年の月日の重さとこんなに上手に作れちゃうならあの時のカレーはもう食べられないのかもと少し寂しい気持ちになりました。しかし、お金と手間のかかったカレーはとても美味しく、息子のたまの帰省に張り切ってくれた母親には感謝しかありません。
→お母さんはいったいどこでその技の数々を覚えたんでしょうか? ぜひ取材してください。おふくろにおふくろカレーの作り方を取材する試みは全国民に行ってもらいたい!(水野仁輔)
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