カレーの思い出 238:VERY GOOD!

僕はスパイスカレー作りが好きで、時々友人宅に出張してカレーを作ったりもしています。
ある時、ニュージーランド人の夫を持つ女友達の家でカレーを作ることになりました。そのニュージーランド人の夫はカレーが大好きで、日本でいろんな店の食べ歩きもしていると聞いていたので、僕は緊張しつつ得意のポークカレーを作って提供しました。すると、ニュージーランド人の彼は、まだひとくちも食べていないのに、真っ赤な液体の入った輸入物の激辛調味料の瓶をおもむろに取り出し、それをカレーにドバドバと大量にかけ、さらにグチャグチャに混ぜてしまったのです。
そして、その真っ赤に染まったカレーをスプーンですくって食べ、笑顔で僕を見て「very good」と言いました。親指を立てるジェスチャー付きで。僕は素直に喜んでいいのか、複雑な心境になりました。「very good」なのは自分のカレーではなく、激辛調味料なんじゃないか…と。せめてかける前に味見くらいしてくれよ、と思いました。

→VERY GOODだったんだから、よしとしましょう! そして、次に彼にカレーを作る機会があったら、レッドチリパウダーをジャリジャリするほど入れて作ってあげてくださいね。(水野仁輔)

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別名“カレープレーヤー”養成所。入学すると50人の仲間(同級生)に出会える。授業に出るとカレーの未知なる魅力に翻弄される。卒業すると500人以上の仲間(卒業生)ができる。つまり楽しい日々はずっと続く。そして校長の僕は取り残されてちょっぴり寂しくなる。そんな学校です。水野仁輔

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