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カレーの学校36期レポート 2限目「うっとり! カレーパン」

この日のテーマはカレーパン。「新しく美味しいカレーパンの進化系を一緒に考えます」。36期の募集記事を見て一番どうなるかわからなかったのがこの授業。カレーパンもあらゆるタイプがある今、新しいものを提案するとしたらどうなるの?そして……「うっとり」?ハテナだらけで足を運んだ大井町の会場には、水野校長、リーダー、そして9人の36期メンバーが待っていました。

みなさん飲み物をオーダーし、授業のはじまりです。まずはおさらい。はじめに『LOVE SPICE』(小冊子)の新刊が配られてから、カレーの学校の目標でもある「カレープレイヤーになろう!」の話。カレーをモチーフにプレーするカレーのプレイヤーになろう。カレープレイヤーになるのだって、いろんな方法があります。「作ってふるまう」「イベントを開く」「食べ歩く」なんかもあるかもしれません。

例えば東京カリ~番長もその一つ。音楽とカレーと仲間たちと。なんと25年も続くカレーカルチャーのトップです。何か物を作るのもいい方法。イートミー出版の冊子も、まずは勝手に冊子を作ってカレー屋さんに送りつけるところから始まり、今では楽しみにしている人がたくさんいます。なにか動き始めると、いろんなグッズが作りたくなる。
M響アワー(リーダーと水野さんのカレーの話をしないポッドキャスト)、カレーの寺子屋(制作中のカレーの本の裏話ポッドキャスト)などのポッドキャスト番組、そしてそれらから生まれたバッジやステッカー、しおり。始めるのは決意がいるし、グッズを作るのも楽しいけれど時間やお金もかかります。それでも作るのは、新しいことを始めたら誰かにその話をし、グッズを配り、としているうちに、楽しいことが次々に起きるから。25年の間に成功体験がたくさんあるんですって。
「なにか始めてみる、始めたらやめずに続ける。それがカレープレイヤーになるコツ。カレープレイヤーになってください。」そう言われたら、自分も何か始めたくなりますね。カレーの学校卒業生も、ゼミから発展してさまざまに楽しんでいるようです。あなたはどんなカレープレイヤーになる?

さあ、すでに30分が経ちましたよ。カレーパンの話は?

今日のテーマの授業は、水野校長が2014年に出した書籍『うっとりカレーパン』から始まります。カレーパンを食べ歩き、なんと43軒の作り手の思いを聞いて作られた本。カレーパンの外観、真っ二つに割った写真が掲載されているけれど、ひとつとして同じようなカレーパンは無い。生徒さんの持ち寄った宿題、「イチオシのカレーパンと、どこがよかったか」も、全員が違うカレーを推していてかぶらない。カレーパンって奥が深いんですね。

この本のトップバッターは「パン焼き小屋ツオップ」。ザクザクのカレーパンは有名だけど、シェフが一番大事にしているのはパン生地でもカレーのレシピでもなく、揚げたてを提供することだそうです。そして最後に掲載されているのが「ブーランジュリ・シマ」の注文を受けてから揚げるカレーパン。ふたりとも、カレーパンの美味しさの本質は『揚げたて』だと言うんですね。本質をつかむ、大事だな。なかなか難しくもある。

ここで、36期のメンバーでもある、ブーランジュリ・シマの島さん登場。島さんは、水野さんのカレーに出会ってから、今までカレーパンに入れてたのはカレーじゃない、カレーパンを作るならカレーを勉強しないと!と思ったそうです。そして、それまでのカレーパンを封印し、注文を受けてその場で揚げる今のカレーパンを発表するまでなんと2年。店頭で待てる3分で中までアツアツの仕上がり。たくさんの工夫が詰まっているんですね。今では東京カリ〜番長パン主任。

では、うっとりするような最高のカレーパンとは?それを探る前になんとカレーパンブレイク。島さんのチキンカレーのカレーパンが配られます。うまっ!さすがに揚げたてではないのだけれど暖かく、スパイスも香り高くて、パンもむっちりで薄手なせいか油っぽくなく。お店で揚げたてを食べたい!地図もあるので食べログのページを貼っておきます。

https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131706/13040510/

小腹が落ち着いたところで、今日のディスカッションです。2つに別れたテーブルごとに、ルックスや香り、味など8つの視点で「最高においしいカレーパンってどんなカレーパンだろう」と話し合います。聞き耳立ててみると、それぞれの好きなカレーパンや思い出話などすごく盛り上がってる!

さて、2チームそれぞれのまとめが集められ、形、色合い、スパイス、辛さ、食感その他、どうやら36期としての最高のカレーパンが決まりました。名前はもちろん『うっとりカレーパン』。このカレーパン、どこかで実現するかもしれませんよ。

今日の授業はここまで。このあとはゼミを決め、今後のお楽しみを考える時間です。投票の末、2つのゼミが決定。メンバーの新たなカレーライフが無事始まったようです。

(9期 中山るりこ)

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