カレーの思い出 303:バターの塊

大学生の頃だったと思います。雑誌か本で見つけた艶々で美味しそうなカレーのレシピでカレーを作りました。じゃがいもや肉がごろっと大きめに入るルウカレーで、最後に大量のバターを溶かし込んでコクを出す、というのが特徴でした。たぶん60gくらいのバターだったような、見た目もそれなりの量でした。台所には一緒に何かを作っている母と新聞を読みながら夕食を待つ父がいました。母は、その仕上げに使うバターの塊を見て「えっこんなにバター入れるの?」。その驚いた声に振り向いた父もバターの塊を見ました。私はレシピ通りに艶々したカレーを仕上げるべく、バターをドボン。
一口食べた父から「くどいな」、母からも「胃がもたれそう」と言われた悲しい思い出です。ケーキに使っている砂糖やバター、洋食のバター、中華の油、みんな見なければ、美味しい美味しいって言って食べるのに、見たり、知ってしまうと食べる気が失せてしまう。2人に見えないところで入れればよかったのか、それとも本当にくどくて、胃がもたれるカレーだったのか。ルウカレーはそのままでも美味しいのだから、そのままにすればよかったのかな。

→おいしいんですよね、乳製品。バターの塊をカレーの仕上げにどぼんと入れるカレー専門店というのは、意外とたくさんあります。強烈なうま味が一瞬にして出ますので、おいしくなりますよね。インパクトはありますが、一度食べたら、1か月くらいは食べなくてもいいかな、みたいな感じになりそう。でも、月に1回の頻度で食べたらかなり頻繁ですね。(水野仁輔)

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別名“カレープレーヤー”養成所。入学すると50人の仲間(同級生)に出会える。授業に出るとカレーの未知なる魅力に翻弄される。卒業すると500人以上の仲間(卒業生)ができる。つまり楽しい日々はずっと続く。そして校長の僕は取り残されてちょっぴり寂しくなる。そんな学校です。水野仁輔

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