カレーの思い出 299:50年モノの寸胴

このところ、一度に作るカレーの量が増えてきて、我が家の大鍋2つだけではさばききれなくなってきたため、この連休の帰省で、父から大きな寸胴をひとつ、譲り受けてきました。年に1度、お正月だけカレーを出す喫茶店の、50年モノの寸胴です。
使い古されたアルミ製の寸胴は、角が取れて丸くなっていたり、あちこちに傷があったりするものの、ピカピカに磨かれていて、父の料理人魂のようなものを感じ、一生大切に使おうと心に誓いました。普段は、のほほんと冗談を言っているような父ですが、50年近くも毎日同じ仕事を続けていることに関しては、わが父ながら、本当に尊敬しています。そんな父も、ぼちぼち引退のときを考え始めているようで、「いずれほかの鍋もバットも、全部あげるから」と言ってくれていますが、私も父のように道具を使いこなし、ちゃんと手入れ出来るようににならないとなあ、なんて、ちょっとおセンチな気持ちになりながら考えている今日この頃です。

→ピカピカに磨かれている点は、本当に美しい料理人魂を感じますね。鍋もバットも! 大切に使ってください。(水野仁輔)

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