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カレーのヒント 067:新刊撮影前夜に

来年の新刊が何冊も同時進行している。

そして、明日から1冊目の撮影が始まる。

いくつものプロジェクトが同時進行しているときに頭の中を切り替えるのは、割と得意なほうだ。そうでなくてもレシピ本の撮影が近づいてくるとさすがに10日や1週間を切れば、頭の中は目前に控えている本のことでいっぱいになる。

音楽を聴いていても、自転車で走っていても、部屋でくつろいでいても、誰かと一緒にいても、別の作業をしていても、頭の中はその本をどうしようかな、ということで満たされている。心ここにあらず、の状態に自然となってしまうのだ。

今朝、一冊の本が届いた。「茶と糧菓」についての写真集のような本で、まだすべて読んだわけじゃないけれど、美しくていい本だ。友人夫妻が合作で初めて仕事をしたという本。日本人でよかったみたいな不思議な感覚になった。

先ほど、FMおだわらを聴いた。友人が選曲し、出演している番組で、隔週日曜の19時から1時間、聴いている。曲も解説もとてもいい。今日は筒美京平特集だった。何曲も聴きながら、日本人でよかったみたいな不思議な感覚になった。

そしてまた明日から始まる撮影の直前のレシピ修正や全体構成の考察に戻る。もっとよくなるんじゃないか。もっとよくなるはずだ。ここ数日、ずっとそのことを考え続けている。撮影で何を作り、何を撮るかは、(書籍の場合は特に)一発勝負で、やり直しはきかない。だから、ギリギリまで現場でもよりよくできる方法を考えて臨む。レシピを整理した紙を片手にPCに向かい、練る。練りながらふと思った。

そういえば、僕は、僕が勝手に自分の中だけで定義しているジャパニーズカレーというジャンルに軸足を置いている。日本人でよかったみたいな不思議な感覚になれるカレーを明日以降、撮影で作れたらなぁ。それは本のコンセプトとは全く違うのだけれど、少なくとも明日からの5日間は、裏テーマにそれを置いておこうと思う。

撮影中のBGMは筒美京平にするか。CD、持ってないなぁ。NOKKOの人魚とか(今回のラジオ番組で筒美京平作曲だと初めて知った!)、聴きたいけどなぁ。CD、持ってないなぁ。鼻歌交じりにカレー作るかな。

(水野仁輔)

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別名“カレープレーヤー”養成所。入学すると10人以上の仲間(同級生)に出会える。授業に出るとカレーの未知なる魅力に翻弄される。卒業すると600人以上の仲間(卒業生)ができる。つまり楽しい日々はずっと続く。そして校長の僕は取り残されてちょっぴり寂しくなる。そんな学校です。水野仁輔