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カレーの実験 038:第六回 サモサメドレーのための試作会

六サモサ目

今回のテーマは“デザート”。

サモサメドレーのフィナーレに、甘い余韻が残りうっとりするように美しい姿のサモサを見つけようと、フィリングには先月いただきもので食した、シマパンさんの揚げクリームパン(感動的な美味しさ!)をイメージして、卵たっぷりのカスタードクリームにフレッシュなフルーツを。

もうひとつのフィリングには、扱いやすく美味しい甘いもの、さつまいもを選びました。

皮にはいつもの全粒粉入りの生地に色付けをしたくて、ザクロで作ったペーストを配合。もうひとつは、餃子の皮を向こう側が透けるくらいに薄く伸ばし、シルクのブラウスを纏った様なエレガントサモサに仕上げます。

①カスタードクリーム/チョコカスタード
プレーンのタイプは仕上げにバター、チョコにはヴァローナのカカオ55%を合わせた。カットした苺と各カスタードを2種類の皮で包む。

②さつまいもペースト(オレンジ)/(レーズン)
蒸したさつまいもをマッシュして砂糖、オレンジピール、もう一方にはコアントローに浸しておいたドライレーズンを合わせた。それぞれを2種類の皮で包む。

③その他
・苺のソース:苺、バニラビーンズ、きび糖、レモン汁でソース状に煮詰める
・黒豆の甘煮、虎屋さんの羊羹、バナナ、クルミ

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△試食の感想
一番高評価だったのは①に苺ソースを添えたタイプでした。カスタードに苺だなんて…もう美味しいに決まってます。
②のフィリングはラム酒がなくて、キッチンに有ったコアントローに浸したレーズンのタイプが高評価。爽やかでさつまいもの甘さとの相性も良かった。
皮はやはり全粒粉タイプが人気です。ザクロは煮詰めず、果汁だけにして混ぜたらピン ク色の皮になったかな。
餃子の皮は、お包みのバリエーションとしてはとても楽しいし、パリパリの食感も嬉しい。でも揚げるとどうしても重い後味になるのです。
 
△感想
サモサメドレーのデザート試作は、“2月”がいいな。寒い冬の終わりと春の始まりが重なる時季、粉物も揚げ物も、チョコレートにフルーツ、甘い卵色のクリームも一番美味しく感じる季節だと勝手に思っています。初めてバニラビーンズを使って、ピカピカの銅鍋でプリンの様なカスタードを目指して作りました。湯煎にかけたヴァローナのチョコはキレイにとろけ、金時いもはふかふかに蒸され、バニラビーンズを贅沢に入れた苺ソースが出来上がる頃には、もういつものカレーの香りではなく、甘ーい香りが漂ったキッチンにいました。テンションが上がります。実にどのフィリングも美味しいし、お包みのスタイルもたくさん生まれました。そして、スイーツサモサの魅力は計り知れないと気づくのです。包むフィリングはもう、一人一人に委ねましょう。その場で選んでいただいたら、心を込めて包んで揚げますよ。あっつあつのサモサにフルーツソースや冷たいアイスを添えて。最後はしっかりめに淹れた、チャイやスパイスティーをくいっと飲んで〆ましょう。そんなサモサメドレーのお披露目を夢見ながら、キッチンを後にしました。

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別名“カレープレーヤー”養成所。入学すると50人の仲間(同級生)に出会える。授業に出るとカレーの未知なる魅力に翻弄される。卒業すると500人以上の仲間(卒業生)ができる。つまり楽しい日々はずっと続く。そして校長の僕は取り残されてちょっぴり寂しくなる。そんな学校です。水野仁輔