カレーの思い出 292:アランヤーちゃん

学生時代、みんなで集っていた友人宅の隣の部屋に、インド人家族が住んでいました。この一家の子供たちがとても人懐っこく、私たちもいつも一緒に遊んでいました。長女のアランヤーちゃんは小学校3年生。日本語も上手で、学校での出来事など、色々教えてくれました。あるとき、「給食で何が一番好き?」という話題になったところ、アランヤーちゃんは「カレーライス!」と即答。「アランヤーちゃんのおうち、いつもカレーの良い香りがしているじゃない!」と言うと、「お母さんのカレーより給食のカレーのほうが美味しい」と・・・。
味覚というのは、生まれながらに備わっているものではなく、育った環境によって大きく影響を受けるものなのかなあ、と、ちょっと気まずいような、複雑な気持ちになってしまいました。いつか、このお母さんにカレーを教えてもらおうと思っていたのですが、そんなやり取りがあったせいか、とうとうその機会を逃してしまいました。
あれから10年以上経ちますが、子供たちみんな大きくなっただろうな。今はどんなカレーが好きになっているかな、と、時々思い出します。そんな、ちょっぴり切ない、カレーの思い出でした。

→アランヤーちゃんにいつか、インドに連れて行ってもらえたら、楽しいでしょうねぇ。そのときは、僕も一緒に行かせてください。(水野仁輔)

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別名“カレープレーヤー”養成所。入学すると50人の仲間(同級生)に出会える。授業に出るとカレーの未知なる魅力に翻弄される。卒業すると500人以上の仲間(卒業生)ができる。つまり楽しい日々はずっと続く。そして校長の僕は取り残されてちょっぴり寂しくなる。そんな学校です。水野仁輔

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