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カレーのヒント 070:発見・発明・発見

今年もいろんな発見や発明をしたなぁ。

なんといっても「ふたして煮るだけでおいしいカレーができること」を発見したのは大きな出来事だった。そこから煮込みの不思議さを考え続け、試作をしまくって、「ハンズオフカレー」という新しいスタイルを発明した。来年の新刊でハンズオフカレーを徹底的に追求するべく制作を進めている。

最近になって、ひょんなことからビリヤニ本を監修することになり、改めてビリヤニという調理方法について考えた。こちらの試作をしまくった。ビリヤニに関して僕が発見したことはあるかどうか疑わしいけれど、改めてこの調理方法は面白いなと思った。

ハンズオフカレー本とビリヤニ本の制作で年末も正月もない状態。ふたつのことが頭をグルグルしている。そんな中で発見してしまったことがある。「ビリヤニもハンズオフだった」ということだ。ハンズオフカレーならぬハンズオフビリヤニ。

静かに興奮した。

煮込みの発見によりハンズオフカレーを発明し、ハンズオフビリヤニを発見する。刺激的な日々である。

そして、目下、ハンズオフカレーのレシピ開発にいそしんでいる。久しぶりにレシピを考えることにワクワクする感覚がある。だからといっていいレシピができるとは限らないのだけれど、だいぶ懐かしい感覚だ。30種類ほどのレシピの方向性(ハンズオフのスタイル別)を箇条書きした紙を手に、ニヤニヤとしている。

ジーっと見つめながら、午後になったらワインを飲んだりするのだろう。夕方が過ぎたらお腹がすいたな、と紙を片手に何かをつまんで、夜になる前に眠くなって寝るのだろう。夜中の3時とか変な時間に目が覚めて冷たい炭酸水を飲んでから、また紙に向かうのだろう。いつになったらレシピが完成するのかはわからないけれど、発見と発明がレシピ開発の喜びを届けてくれたんじゃないかと思う。

なんとなく、発見とか発明の言葉の使い方を間違っている気がするけどね。

発見は、「まだ知られていなかった物事を新しく見つけ出すこと」。
発明は、「くふうして、新しいものを作り出すこと」。
                例解学習国語辞典(小学館)より

もしかしたら、僕はまだ発見も発明もしていないのかもな。

(水野仁輔)


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別名“カレープレーヤー”養成所。入学すると50人の仲間(同級生)に出会える。授業に出るとカレーの未知なる魅力に翻弄される。卒業すると500人以上の仲間(卒業生)ができる。つまり楽しい日々はずっと続く。そして校長の僕は取り残されてちょっぴり寂しくなる。そんな学校です。水野仁輔

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