カレーの思い出 279:大ぶりの野菜と肉

中学生のころ、弟の勉強を見てくれている人が山好きで、毎年知り合いの子どもたちとキャンプをしているというので子どもだけで参加しました。夜はお決まりの飯盒炊爨とカレー。わたしはカレー班になりました。材料を切って水を入れて煮込む。何人かがそれぞれ材料を切って、合わせながら一つの鍋を作ります。いつものように野菜を切って、みんなよりだいぶ早く終わったので大きな鍋に油を入れて炒め始めました。そこへ野菜切れたよと他の人が持って来てくれて。まな板の野菜を見ると、明らかにわたしの野菜より細かい。次の人もやっぱり細かい。炒め始めてしまったのでそのまま作りましたが、他の人の野菜はどんどん火が通ってしまう。
水を入れて煮込み、肉はそこにパックから出したこま切れ肉を入れました。そのうち煮込み始めた鍋をのぞいた大人たちが「だれだ!ちゃんと切らなかったやつ!」と言っていました。そうっと手を挙げたものの恥ずかしかったです。おとなたちが、当然やんちゃ小僧たちの仕業だろうと思っているのがわかったから。
その時初めて知ったのですが、うちのカレーは他の家より野菜も肉もかなり大ぶりに切っていて、例えばたまねぎなら6つ割り、人参なら太いところは半分に割るものの、全体でやっぱり4つ~6つになるくらい。ジャガイモも小さいのは半分かそのまま、大きいのは4つ割り。肉は子どものゲンコツくらい。
母親のカレーは、おいしかったです。大ぶりの野菜やじっくり火を通した肉でしっかりとしたスープにして、ルウは2種類入れ、カレー粉なども炒めて加え、隠し味で苦みや香りを足していく。わたしも弟も大好きでした。でも、キャンプみたいな時間の無いときのカレーは、それではいけないのだと初めて知りました。

→お母さんは相当料理の上手な人だったと思います。大ぶりに切った素材に火を通してカレーを仕上げるなんて、センスがありますね。食べてみたいです。(水野仁輔)

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別名“カレープレーヤー”養成所。入学すると50人の仲間(同級生)に出会える。授業に出るとカレーの未知なる魅力に翻弄される。卒業すると500人以上の仲間(卒業生)ができる。つまり楽しい日々はずっと続く。そして校長の僕は取り残されてちょっぴり寂しくなる。そんな学校です。水野仁輔

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