カレーの思い出 060:トラウマ
バンコクの屋台でグリーンカレーを食べていたときのこと。もともと辛いものが苦手なくせに、滞在1週間ほど経った頃で調子にのって辛そうなのを注文してしまった。食べはじめてひと口、ふた口。あきらかに自分の限界を超えた辛さ。脳天からシビレがつき抜ける。汗が頭頂部から顔面から、ワキ、背中からふき出しまくる。まわりで食べている現地の人たちは、なんだか様子がおかしくなりはじめた私の方を気にしはじめた。苦しい。しかし残すわけにはいかない。目を白黒させながら何とかスプーンを往復させる。まわりの人