カレーの思い出 283:カレーの香りが周回遅れ

1人暮らしをしていた専門学生時代のことです。その日はバイトの給料日前、財布の中はすっからかん。残った食材は、実家からもらった米、無駄に立派な大根、カレールー。大根カレーを作ることに。私の頭の中の完成図は分厚いジューシーな大根がほろりとほぐれる素敵なカレー。出来上がったのは大根の強烈な香りとエグさがフルスロットルなソースに置いてけぼりのカレーの香りが周回遅れで追ってくるひどい代物。コレは食べられないと思ったのは後にも先にもこの時のカレーだけでした。結局どうにもならず申し訳無さとともにトラウマを残した大根カレー。あれから20年近くたって、もう大丈夫。きっと美味しく作れるのだと思うのだけどいまだに大根カレーと向き合う勇気が出ないカレーの思い出でした。

→大根ってカレーに合いますけどね。カレールウを使ったカレーだったらちょっと厳しいのかもしれません。スパイスのカレーなら、とってもいい感じになると思います。大根の香りがカレーの香りを追い越していくなんて、想像できないレベルですね。あ、大根だけだったのかな、具が。肉と大根とか、ほかの野菜と大根とか、いいですよ。(水野仁輔)

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