カレーのヒント

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カレーのヒント 030:つくるたべるよむ

どこかで誰かが見ていてくれるはずだ、と常に思っている。そういう人はたくさんいなくていいし、偉い人である必要もない。誰か一人でもどこかにいてくれるなら、僕は僕がやっていることに安心して打ち込める。活動の原動力はそこにある。

本の雑誌編集部から取材依頼があった。『つくるたべるよむ』という書籍が本の雑誌社から出版された。「読むと本が欲しくなる」という裏テーマで作られたというこの本の編集者は、イートミー

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カレーのヒント 029:「撮る」・「話す」・「書く」

ニハリをめぐる、パキスタン~インドの旅を終えた。去年のインド・ネパールよりも、一昨年のインド・スリランカよりも充実した旅だった。なんというか、掴んだものがあったという実感がある。

きっとしばらくの間、「インド、どうでした?」というような会話をすることが増えることと思う。それを想像して、ちょっと困ってしまった。

「楽しかったよー」とか「いやー、おもしろかったなー」とかならすぐに返答できる。「こん

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カレーのヒント 028:タカタクとカタクトゥ

パキスタンに来ている。
パキスタン料理にタカタクというものがある。広い鉄板にヘラ型の包丁を2本、タカタクと叩きながら料理する。この調理法が極めて合理的で面白い。長い歴史の中で自然にできあがったプロセスだとは思うけれど、僕からすると、できあがりのゴールイメージから逆算して何をどのタイミングに入れてどう加熱するかが組み立てられているように見える。日本でカレーを作っているときに感じているいくつかの疑問点

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カレーのヒント 027:サングラスとカレーのカルテ

度入りのサングラスを買った。
眼鏡はいつも恵比寿の友人の店で買うことにしている。もう10年以上前(かな)から、そこに自分の視力に関するDATAがあるからだ。視力はきっと少しずつ変わっているのだけれど、買うたびにそのときの視力に合わせてしまうとかける眼鏡によって見え方が変わるから、「はかりますか?」と聞かれても「いつもので」とお願いすることにしている。行きつけのBARじゃあるまいし。
サングラスを買

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