カレーのヒント

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カレーのヒント 026:ナイアガラレーベル

カレー&スパイス専門の自費出版レーベル「イートミー出版」を立ち上げたのは、もう10年以上前。あのとき、「カレー界のナイアガラレーベルにしたい」と思った気持ちは今も変わらない。ナイアガラレーベルは、故・大瀧詠一さんが手掛けていたものだ。
当時から「紙メディアは終わった。もうネットの時代だ」と言われていたから、あえて紙媒体を作り続ける出版レーベルを立ち上げた僕に何人かが善意のアドバイスをくれた。「水野

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カレーのヒント 025:7テクニック

今年2冊目の新刊撮影を終えた。
カレーをおいしく作るために僕が大事だと考えている7つのテクニック、「火、スパイス、油、塩、水、玉ねぎ、隠し味」を習得できるようになるレシピ本だ。

新刊の撮影は、1年のカレー活動で最も疲労困憊する仕事。今年も4日間連続の撮影を終えて、ふらふらになった。ただおいしいカレーを32品つくるだけならここまでぐったりすることはない。カリ~番長時代は、3日間のイベントで30品を

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カレーのヒント 024:壁にポラロイド

今年の新刊(今のところ2冊)のうち、1冊分の撮影が終わった。カレー将軍という4人組で共著の形でレシピ本を作っている。撮影は4日間。メンバーが1日ずつ担当し、僕は初日に料理をした。窓ガラスに貼られた台割の紙には、撮影の終わったページにチェックの印が入る。
2日目、3日目と別メンバーが撮影し、最終日に撮りこぼした料理を作りにスタジオへ行くと、窓ガラスの様相が初日と違う。僕も含めて3日目までのメンバーが

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カレーのヒント 023:沖縄の“ヒト”

沖縄でカレーを作ってきた。

やんばるアートフェスのクロージングイベントとして3日間、東京スパイス番長メンバーとヤギ肉のニハリを作った。やんばる野菜をどっさり添えて。
5日間の滞在を終えて帰京すると、思い浮かぶのは、たくさんのヒトの顔。本当にたくさんのヒトと会い、話した。楽しかったなぁ。

これまでもずっとそうしてきたことだけれど、去年の後半に改めて意識しなおしたことがある。それは、何かしらの依頼

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カレーのヒント 022:スチャパラター

去年、ふと思いついた。新しいグループを結成しよう。名前は、“スチャパラター”。インドのパン、“パラタ”を専門的に作り続ける集団である。パラタとは、インド式のクロワッサンとでも言えばいいのかな。
カレーの作り手はここ数年でかなり増えた。けれど、カレーのお供を専門にする動きはない(マイナーすぎるから?)。メンバーは何人かイメージしている人がいる。ひとりは去年、声をかけたら快諾してくれた。
今年は、スチ

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カレーのヒント 021:フォーティ・ナイン・ポイント・ファイヴ

テニスラケットのガットを張り替えに行った。
ガットのテンションを聞かれ、「50」とお願いしてから、お店のスタッフと雑談になった。流れでミーハーな質問をしてみる。
「錦織選手は、だいたいどのくらいの強度なんですか?」
そう聞いた瞬間に、スタッフの目の奥がキラリとした。「ちょっと時間、いいですか?」みたいな表情(に僕には見えた)をしてから、話し出す。基本的にはその日のコンディションやコートの質、相手が

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