カレーの授業:第24期 5限目
時間を見つけては、カレーを探しにせっせと世界を旅していた水野校長。2020年の2月、煮込みカレーの「ニハリ」を探求すべく訪れたインド・パキスタンを最後に海を渡れなくなり、本当なら入り浸るはずだったタイに想いが募ります。
まずは、サラサラ〜っとホワイトボードに世界地図を書くところから授業はスタート。インドで生まれた「カレー」がどんな風に現在のように世界中に広まったのか、校長の3つの見解が語られます。
さて、インドカレーに並んで日本で有名な海外カレー2トップのタイカレーを20年以上も放置していた校長。なぜようやくなの?
それはちょうどハーブに興味が出てきた頃、とある撮影で作った簡単なタイカレーがきっかけだったそう。明らかにインドのカレーと作り方が異なるタイカレーはまだまだ未開の土地。それならば、タイのカレーや近い料理の成り立ちをメソッド化して、新たなオリジナルのカレーを生み出せるかもしれない…
インドのカレーから生み出された「スパイスカレー」に対抗して「ハーブカレー」という名で。
ハーブカレー、果たして盛り上がるのかしら….、10年後には盛り上がるかもね…。そんなことはさておき、面白そうだからやってみよう。そのためには、まずはタイカレーを学ばねば!…と12種類のメニューがピックアップされます。
地図を見ながら、現地で検証したいタイカレーを整理していきます。まだ見ぬ世界のカレーは、今やインターネットなんかで画像検索できるけど、そうではなくて実際に自分で食べてみたい。その味から、例えばその地に広まったカレーがどのようにして運ばれたのかを検証したい。
例えば、実際に東南アジアを訪れて現地のお母さんに作ってもらった「カリーメダン」というインドネシアのカレーは、タイカレーペーストと同じようにペーストから作られていた。だがそこに使われていたスパイスはインドで使用される種類のものが多かった。さらには作り方はタイとインドの折衷だった...
妄想、仮説、空想、仮説…。検証、検証、メソッド化…。
水野校長の世界のカレーを巡る旅は、行く前から行った後まで、ずっと楽しい。
実際のところはどうなのか
どっかの誰かの、どんなに信憑性のあるお話も、それはあくまでヒントの一つ
正解はなんなのか
常に仮説を持って自分で確かめたい
それをじっくり検証したい
いつもの止まらない好奇心は、旅のスタイルにも現れます。現地でのんびりするのでもなく、ガイドブックを片手に掲載された誰かの思い出と同じ写真を撮るのでもない、校長の、旅における一つの視点。
皆さんも、カレーはもちろんサモサでもいいし、チャイやパロタなんかを巡る旅など妄想してみて。それなら今すぐ世界の旅を楽しめるかもしれない…まずは地図を片手にね。
「妄想空想旅行計画」
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